介護 ブログニュース

社会福祉の観点から、特に高齢者介護における現場での実情をリアルにお伝えします

JALを呼ぼう!後編 -CSRによる社会交流-


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 イベント当日、本物のパイロットが自ら運転する飛行機で老人ホームにやってきました!…んなわけない。「貯めてたマイル使って参りました…」とかスマイルで?途中でカード使おうとしたら、タヌキが出てきて「DCが良いよ〜」…なんて訳がない。

イベント開催】 
応接室へ御案内する。とても紳士な方で「本日は、このような機会をつくってお招き頂き大変感謝しております。」…こちらこそm(_ _)m今までJALCSR活動の一環として行なう《そらエコ教室》を主として小学校で実施しており、老人ホームは初めてとのこと。ありがとうございますm(_ _)m。さっそく、持ち込まれたPCを会場にセットして、パイロットの方の話が始まりました。内容は、なぜ重量がある飛行機は飛ぶのか?という話や、機体の仕組みから構造まで。また、二酸化炭素をなるべく出さないようにするエコに対する取り組みや、フライト時に見るアラスカの漂流や森林の景色をスライド付きで説明して頂きました。

パイロットと介護職の共通点】
介護職と共通した仕事の認識として、『人の命をお預かりしている』という意識がとても強いということ。私たちも、配薬介助などにおける意識付けは、よりプロ意識を持って対応しなければならないと感じました。そして入居者の方の反応は…真剣そのもの!


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機体の構造などかなり深い説明までして頂いたのですが、そこに質問が飛び交いました。さらに、終盤入居者の方にシールやステッカーを頂くサプライズ!喜んでステッカーを片手に持ち記念撮影をされていました。今回は、プロ意識の他にも考えさせられる事がありました。フライト時の素敵なスライドを見てて思ったのですが、介護施設において見れる景色や風景は、このままで良いのか?と。毎日勤務していると慣れが生じてしまう『施設病』になりがちです。最近の施設環境は、かなり充実してます。昔あった無機質な天井に、真っ白な壁、刑務所、病院では無く、生活の場である訳で。その点についてはハード面しかり、運用する私たちの意識も高くなければなりません。暖かみのある家の雰囲気は出すべきですが、冷蔵庫の上に物を置いたり、手すりにコップやリネン置くなど、「その手すりはどのような意味合いがあって設置されているのか?」という所から1つひとつ考えていく必要があります。

【今後の課題】
JALのそらエコ教室については、内容がとても充実していたため生涯学習講座という形式でも開催できると考えます。また、JALの知名度はとても高く、高齢者の認識もあるので今後は知名度も最大限に活かす形をとりたいと考えてます。そして最終的に、ニーズがあれば利用者の方と飛行機に搭乗し、社会交流を兼ねて夢をかなえたいと考えています。