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社会福祉の観点から、特に高齢者介護における現場での実情をリアルにお伝えします

JALを呼ぼう!前編 -CSR による社会交流-


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【業界のスタンス】
 介護施設では、社会資源を活用する場合に社会福祉協議会などを活用しボランティアの方にお越し頂く事が一般的だと思います。施設側から発信するにしてもネット以外では≪ボランティア募集≫などの張り紙を地域の掲示板に掲載するものが主流と認識しています。そもそもは過去に言われていた3K(汚い、臭い、給与少ない、結婚できない・・・ect.)を払拭したいという考えを強く持っています。社会資源の活用1つをとっても、業界のスタンスは良し悪しでは無く保守的のように感じます。そこには今までの経緯や高齢者を対象としている業界の特色がある訳で、保守的要素を持つ業界あることを加えておきます。しかし、時に物事を絶対に実施したいと考える際には「その社会貢献活動を、この施設内で実施して下さい!」というアクションも必要です。

【レクリエーションNo1 ≠ 目立ちたい
業務の中で本能的な欲求ではなく、入居者の方を笑顔に出来る時間のひとつに、レクリエーションがあります。入居者の方を笑顔にするにはまず、スタッフが笑顔でなければなりません。入居者の方の笑顔(≒レク)でNo1になるには、どこでも実施しているレクではなくて、オリジナリティある企画でなければなりません。しかし、目立ちたいという発想ではありません。別途記事にしたいと考えておりますが、この業界は社会において本来は、目立たない状態が望ましいと考えているからです。誤解が無いよう記載しておきますが、現在業界を盛り上げようと活躍している個人及び団体については応援しておりますし、これからも積極的に人にお会いしたり、参加をしていきたいと考えています。

【企画の背景】
今回、記事にするJAPAN AIR LINES(日本航空株式会社)を呼ぶ経緯は次のような観点からでした。日本人の平均寿命の男女比からみてもわかるように、介護施設に於いては概ね2:8もしくは3:7程度の比率で女性が多い状況です。無意識に、レクも女性に親しまれる内容を選定する傾向があります。日常のレクに加え、このようなイベントを定期的に実施しておりますが、以前男性の参加率が低くなった時もあり、そこから男性にも楽しんで頂けるようにと企画を立てました。

CSRの傾向】
各企業HPからIR情報を確認し、鉄道会社や航空会社など男性向けの企業選定をしていましたが、それに問わずCSR活動で一番多いのが地域貢献(地域のゴミ拾いなど)次に、子どもを対象とした活動(園児から学生まで)が多く見受けられます。会社が存在する地域への貢献や未来ある若い世代に教育活動は素晴らしいものばかりです。これからは、企業でも介護や高齢者に対する問題提起がなされ、高齢者向けの活動が増えるようになって欲しいとも考えています。

【企画をJALに定めた理由】
JALでは≪そらエコ教室≫という社会貢献を小学生に向けて活動している事を知りました。そこで、JALの担当者へ連絡をし交渉します。「内容を高齢者の方でも学べる内容にして、施設で実施して頂けませんか?」結局、とても柔軟な対応をして下さり実施の運びとなります。当日まで、利用者の方にイベントを楽しみにして頂けるよう、JALのロゴ使用許可を得てチラシに反映させ、その日を待ちました。

→後編に続く