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社会福祉の観点から、特に高齢者介護における現場での実情をリアルにお伝えします

夢が叶うまで① -3世代交流-

 

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【夢が叶うまで】

6年前、スターバックス高齢者施設でテイスティングパーティーを実施して欲しいとプレゼンし、実際に施設に来てくれたことをきっかけに、多くの企業ホームページを見ていました。企業ホームページによってはIR情報という項目があり、その中でCSR(企業の社会的責任)活動を掲載している企業があります。具体的には、ゴミ拾いや子どもにお菓子を配ったり・・・。ビジョンや理念がマッチする活動を見つけては、「その活動を高齢者施設で行って下さい」って電話してました。つてやパイプも無いままに…。星の数ほどある企業の中で、今思えば自分は『自分がプライベートで純粋に楽しいって思えることは、きっと高齢の方にも届くはず!』という想いで企業選定をしてたんだなって。

 

【イメージしていたこと】

フィルターをかけることなく自分が純粋に『楽しい!』って思えるものに対し、それを高齢者施設で実現するには①スタッフが一緒に楽しめるもの②実施して高齢者の子どもや孫の代まで3世代交流になる話題が生まれるイメージが出来るものを選定しました。実施出来る/出来ないは別としても家族が面会に来た時に、子どもや孫に対して「今日ね、スタバがやってきてフラペチーノ飲んだの」とか言って、世代を超えた交流のきっかけになったらステキだなぁと。

 

【夢の国に連絡した時のこと】

高齢の方々と、家族と、スタッフが『楽しいっっ!!』って、みんなが幸せになる夢を叶えて欲しいんです!!!って想いを伝えました。担当者の方は丁寧に話を聞いて下さり、事務的な確認事項が何点かあり・・・「では、行くことが決まった際に連絡しますね」と。「いつ頃ですかね?」との問いに「行けるかどうかは未定です。行くことが決まりましたら連絡します」と。。。その後のやりとりも叶わず、自分の異動が決まり他の施設へ…

 

【魔法でやってくる】

ある日、異動前の施設から連絡があり「オリエンタルランドから連絡が来てますけど」

と。ミッキー・ミニー、アテンドしてくれる親善大使のアンバサダーが来ることになりました。打合せ時、詳細を詰めていくなかで疑問が…「当日、ミッキー、ミニーはどうやって来るのですか?」との問いに「魔法でやってきます!」と笑顔で。さ、さすがオリエンタルランド。他企業との打ち合わせでは、笑顔でも言えません。

 

【準備から当日まで】

スタッフも一丸となって準備してくれて、訪問理美容でお世話になっているun.の湯浅さんも会場づくりを手伝って頂き・・・委託の厨房さんもオリジナルの昼食を考えてくれて。感謝、感謝。

 

【何だろうか】

当日の会場までのアテンドは自分の仕事。エレベーターにミッキーとミニーとアンバサダーの4人で乗り込む。会場はMCが場を盛り上げいよいよピーク。エレベーターの中に待機しているミッキー・ミニーは会場から死角で見えない。見えているのは自分だけ。しかし、彼らは自分に問いかけてくる。いや、本当に。「ねぇねぇ、会場は盛り上がってる?」って。しゃべらず、表情変えず、ジェスチャーのみで。スゴイことだ。そして、目の前にいる自分を楽しませている・・・

 

福祉って、こういう事じゃない??

続く・・・